ぴぎすけの過払い請求日記 2014

2014年、額面400万円超の借金から自力で金融業者に過払い請求をする経過を日記にしました。

安心して依頼できそうな法律事務所のサイト

自分で過払い返還をやる上で、数多くの弁護士さんのサイトを参考にさせて頂きました。

手数料儲け主義の事務所も数多く存在する中で、キチンと訴訟をして利息も含めた全額を回収する方針の事務所を挙げておきます。

勿論、弁護士さんとの相性もあると思いますが、悩んでいる方は一度相談してみるのもいいと思います。

庶民の弁護士 伊東良徳のサイト

勝浦総合法律事務所(過払いサイト)
木下学法律事務所

八下田法律事務所

※五十音順

 

私のサイトは個人サイトですので、特定の弁護士や事務所を応援するものではありません。

記事の間に出てくる広告は無料ブログ故に勝手に生成されて出てくる広告で、私自身はアドセンスアフィリエイト等も一切やっておりません。

 

アコムの有価証券報告書

アコムの企業サイトに昨年度の有価証券報告書が掲載されていたので見てみました。

ここには様々な情報が掲載されていますが、下の表を見てください。

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(チ)貸付利率別残高の【無担保ローン】欄によると、昨年度は18%~20%の利率で3005人に貸し出しており、その残高は47億9500万円、20%以上の利率で53516人に貸し出し、213億3700万円の残高があることが公表されています。

勿論、契約されたのは 2007年6月以前になるはずですが、現時点で56000人近くの契約者に利息制限法を超えた金利で貸し出していることを公表しています。なのに、いざ裁判になると悪意の受益者を否定してくるってどういうこと?

というより、気がかりなのはまだアコムに対して不当利得返還請求を出来る人が56000人くらい居るってこと。この中には返済に苦しんでいる人がほとんじゃないだろうか?
一日も早く、自分に債務がないことに気付いて、残債をチャラ、もしくは過払い金返還をしてほしいと切に願っています。

 

新宿あたりにある司法書士事務所の過払い金返還CMが余りにも酷いので晒します。

これはテレビなどで盛んにCMを流しているとある司法書士事務所のウェブサイトのキャプチャーです。

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ここにはこのように書かれています。

2006年に最高裁で過払い金が認められてから、来年2016年で10年となります。
10年経つと、過払い金は時効により消滅するのです。
過払い金の返金手続きは、いつまでもできるわけではありません。
来年に向け過払い金は、大きな節目を迎えます。
一刻も早い返金手続きが必要です。

【10年経つと、過払い金は時効により消滅するのです。】と書かれていますが、何から10年とは明記されていませんから、突っ込まれた時の逃げ道は残しているみたいですが、これを見た人は普通なら【過払い返還手続きは2016年以降出来なくなる】と思っちゃいませんか?

まず2006年の最高裁というのは、最高裁判所 第二小法廷 平成18年1月13日判決の事だと推察されます。

これは、かつてグレーゾーン金利の大きな要因となっていた【みなし弁済】の適用を実質的に否定した判決です。
(余談ですが、この判決と最高裁判所 第二小法廷 平成19年7月13日判決が過払い金返還についてとても重要な判決です。)

たしかに、上記判決から来年で10年が経過しますが、過払い金の返還期限(時効)は完済より10年であり、2016年ではありません

なんかさぁ、これじゃあ債務者や元債務者をカモにして騙そうとしているとしか思えないんだけど。
こんな業者が依頼者の立場になって真剣にやってくれるかは凄く疑問。

クレジットカード申し込み挑戦

前のエントリーで車を買ったと書きましたが、そこのメーカーのクレジットカードは年会費を払ってもメリットのほうが大きい事がわかっていました。でも、カードの発行元が過払い請求を行ったニコスなので諦めていました。

(訴前、提訴後ともニコスとの交渉自体はスムーズでしたが)

ネットの情報でも金融業者はグループ内で情報を共有しているので、過払い請求を行ったグループ企業のクレジットカードは作れないと書かれています。(いわゆる社内ブラック)

ただし、カードの申し込み履歴については、通過・否決の結果がCIC・JICCに6ヶ月間記載されますが、これ以外にカードを作る予定も無いので否決されたとしても あまり問題は無いし、ダメモトで申し込んでみました。

ウェブサイトで必要情報を入力し、送信。
ほんの数時間後に審査完了のメールが届きました。

審査の可否はメールに記載された審査結果照会URLにアクセスして照会番号を入力することで結果がわかります。

 

結果は…無事 審査通過です。

今の自分には不要なのでキャッシング枠を0で申し込んだからなのか、ニコスが太っ腹なのか、そもそもグループ内で情報共有されているという情報がガセなのかわかりませんが…

因みに自分の信用情報の現状は、クレジットカード保有3枚、事故情報無し、借入無しの綺麗な状態です。

その後、数日でカードも届き、カードが貼付されていた紙に書かれたショッピング枠は100万円でした。

 

全て終わってみて・・・

これで過払い金の請求は全て終わりました。

これまでのことを纏めてみると・・・

2014年2月時点での借金総額

アコム(額面上)            230万円
三井住友銀行                   170万円
JCB キャッシングリボ      20万円
JCB ショッピングリボ      40万円

                                合計 420万円

返還された過払い金
アコム                              565万円
ニコス                              360万円
セゾン・ファンデックス   130万円

                               合計 1055万円(うち元金853万円/利息202万円)

返還された過払い金で残債を全て精算し、825万円が残りました。

そこから色々と迷惑をかけたカミさんにお小遣いを渡し、長く乗った車を買い替え、今現在は400万円強が手元に残っています。
また、支払いも通常のものだけになりましたので、毎月の収入から貯金も出来るようになりました。

大金が一度に手に入ったとはいえ、基はといえば自分が支払ったお金です。
(利息は泡銭かもしれませんが…)
本当なら借金に追われる生活などしないほうがいいです。

借金に悩んでいる方がいたら、自分一人で悩まずにぜひ一度どこかに相談してみてください。
法テラスなどの公的機関でも良いですし、弁護士さんでも良いと思います。

但し、弁護士さんの場合は、テレビやネットなどで盛んに宣伝している業者以外をお勧めします。
具体的な事務所名はここには書きませんが、経験上、こんな事務所が良いと思います。

・過払いであれば、原則全件提訴、利息も含めて回収を謳っている。
・事務所名が個人名(姓or姓名)
・後は面談の際に細かく説明をしてくれるか、そして熱意を持ってやっているか。

※コメント欄は承認制になっていますので、具体的な事務所名を知りたい方はコメントを書き込んで下さい。

セゾン入金

6月5日

午前11時過ぎ、約束どおり和解金130万円が振り込まれた。

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上段の東京地裁はニコス分の印紙払い戻しが同日に入金されました。

 

後は東京簡裁に訴えの取下げをして終了。

これで長いようで短かった過払い金返還は完了です。

セゾンから電話

5月22日
第2回から2日後、セゾンのNという人間から携帯に和解条件提示の電話が入る。
内容を聞いてみると、130万円を6月5日限りとのこと。
訴前から5万円しか上がっていない。

和解せずに放っておいても、次回で判決を取れるので、和解せずにしておこうと思っていたのだが、たまたま電話を受けたのが自宅で、電話の最中にカミさんが部屋にやってきて鬼のような形相でこちらを睨みだしたので、不本意ながら和解をしてしまった・・・

その後、5月25日にセゾンから和解書が届いたので、署名・捺印をして送り返しておいた。